新しい子を迎えました♡
1年ぶりに器屋さんへ行きました(*'ω'*)
器集めは自分の中での唯一の贅沢。この一年、移動がはばかられたというよりは、収入面の不安から器を買うのは自粛していました。
だって、これはもうほんと、使う分は家にありますからね。でもまぁ、一年我慢したから、少しくらいはいいでしょう、とお小遣いを財布に入れていざ!
東梅田の工芸店ようびへやってきました。
ウィンドウを覗いただけでテンションが上がります。
買うと決めてるのは麺鉢。実は年明けに階段から落ちて、麺鉢(丼)を割ってしまった。よりによって麺鉢。我が家には一つしかないのだ。麺鉢というのは無いと実に不便で、これはもう趣味というか、必要だ!とようびさんに行くきっかけになった。しばらく打身で痛かったけど、買いに出かける理由ができた。(今ではすっかりよくなりました!ご心配なく。)
麺鉢は迷ったけど、前のが気に入っていたからまた同じのを買う。(まぁ厳密には同じではないんですが…)
いつも欲しいものが溢れてるので、次行ったらコレ!と思っていた赤絵の向付を手にしていたのだが…ようびさんのお宝発掘棚と勝手によんでる、定番じゃないものの棚に祥瑞のお湯呑みが並んでいた。
5つくらい並んでいて、全て絵柄が違う。そのうちの一つに惚れて、悩んだが結局つれて帰って来た。(お小遣いの予算内には収めたが、これを買ったので赤絵の向付はまたしても次回に…)
私が器を買ってしまうのはこの、一点しかない!今買わなきゃ手に入らない!というのが大きい。そりゃ他のものも厳密には手作業だと全部違うし、工業製品だって廃盤になれば手に入らないけど、作家さんの中にはその時その一つにしか描かない絵柄があって、ようびさんはネット通販もやってるけど、ネットには載せないで店頭でそっとこんなお宝を売っているので、やっぱりお店に行きたくなるのだ。
こういった磁器に青い絵の具で描かれた連続した幾何学模様を祥瑞(しょんずい)と呼ぶのだが、これは実に難しい。(もとの語はしょうずいと読み、縁起の良い前兆、吉兆のこと)
うまく作品にするのが難しい。
幾何学模様自体は訓練したら描けるし、そんなに絵が上手くなくとも、この模様をきっちりかっちり描いて埋め尽くせば、それなりに見栄えがする。しかし、この幾何学模様というのは実にバランスが難しく、いまいちな作品もあまりないかわりに、凄くいい!というのもあまりないのだ。(エラソーだが、消費者目線で好きに語る。)
家に連れ帰り、お茶を淹れる。煎茶の濁った翠が冴え冴えとうつくしい。
この山水画…爽やかな5月の風を感じる。(この日、京都は雪でしたけどね…(´∀`)
内側にこの曲線を描くのはすんごい難しいです…。この闊達さよ…。
↓ちなみに若き日の拙作がコチラ…(・_・;
20歳の小娘が描いたにしてはまずまずかもしれないけど、この柄と柄の不調和感!比べたら凄くわかりますよね。
今ならもうちょっとマシに描けるかなぁとは思いますが、この若さも微笑ましくもあり、時々使っております。
私は何故か昔からこういった古典文様が好きで、中学生くらいから本をみてうつしたりしていました。文様は世界の歴史や文化をうつしていて、東西がクロスオーバーしたことが見受けられ、興味深く文様集のページを繰りました。
絵付け体験とかでまた制作したいなぁとおもうのですが、なかなか呉須(この青いコバルト顔料)で磁器に絵付けする体験教室ってみかけません。
湯呑み一つでここまで楽しくなれる私( ´∀`)器バカ万歳!!
鰤の切り身でアクアパッツァしてみたけど、これはやっぱり骨付きじゃないといまいち。
こちらはビーツ、人参、牛蒡のきんぴら。三色で綺麗だなって眺めてるまに、みるみるビーツの赤にのまれていった…。
ビーツ苦手、とかクセがある、ってわりとよくきくけど、味は蓮根とかと大差無い気がする。(ビーツの方はかなり甘みがあるけど)多分この赤に拒否反応を示してるんだろうなと思う。じゃがいももヨーロッパに持ち込まれ、飢饉を打破する栄養食として栽培が推奨されたが、悪魔の食べ物と呼ばれて、なかなか市井の人は口にせず、食卓に根付くまでは時間を要したらしいです。
お気に入りの器たちで彩られたごはんはおいしい。たとえ冷蔵庫一掃メニューでも。
三つ葉買いました(*'▽'*)
こうやって水につけておくとまた生えてきます!グリーンとして玄関に置くのも良いです。
かいちょ、この記事を最期まで読んだ人いるでしかね?
え?つ、つまんないかな?
器がすばらしいのはわかったでしけど、
ふきを愛でるでし。
ジャストフィット…何この可愛いいきもの。