兎徒然

うさぎのふきちゃんと、徒然なるままに日々を綴るブログ。

春のけしきのお茶時間

 今日のお昼ごはんはコチラ。

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 あり?

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 かいちょ、少なくないでし?

 おにぎりも小さいでし!

 

 いいんだよ、ふきちゃん、これは懐石料理だから( ・∇・)

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 懐石料理でしか?そりならいつもの御膳の方が懐石じゃないでし?ちょびっとでし。

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 そうだね。懐石料理のスタイルとしては一汁三菜みたいないつものご飯がそれに近いけど、懐石って本来はお茶を飲むための腹ごしらえなんだよ。

 利休さんが生み出した懐石は、最後のお茶を美味しく飲むためのおもてなしだ。お茶をのむには空腹だと胃に負担がかかるし、お腹いっぱいでも美味しく飲めない。(料理屋さんで出てくる和食のコースは同じ音だけど会席料理と字をあてる。こちらはお酒をいただく宴の料理をさす。)

 

 友人がまた和菓子を送るね〜と連絡をくれたので、お腹を空けておこうという算段なのだ。
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 砂肝の炙り焼き、土鍋ご飯のおむすび、分葱のぬたに、
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 ポテトサラダ、茄子の焼き浸し。

 分葱をみるとぬた!と反射的に思う。本当はあさりやイカを入れたいが、京都では思うような状態のものがなかなか手に入らないので砂肝を薄く削ぎ切りにして酒蒸しにして入れてみた。実家では赤味噌のぬたなので、私は赤味噌

 茄子の焼き浸しは、皮を焦げつくまで焼くのが美味しい。お出汁に浸すだけで甘味たっぷり。油で揚げた方が綺麗な色になって飾り切りの大根の花も映えたかな。(ちなみに懐石料理ではこういう飾り切りはしないそうだ。侘び寂びの世界観とはたしかに離れるものだ。)

 澪さんは元気に我が家の台所で活躍中です。

 あのですね…澪さんで切ったりんご、一日放置しても色が変わらないんですよ(゚ω゚)

   砂肝もスパーッ!ゆがいた分葱もすーっ…。茄子の焼き浸しもひと引きで切れます。ちょっと今回はこの話はここでやめて、お茶にいきます。また後日…。

 

 まだ届かない…と食べ終えて、食器を片付けに流しに行ったら、そのタイミングで配達の方が来てくれました!

 ウハウハと開けます。

 あ、かけ紙がつくしになってる(*´ω`*)

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 12月にも送ってもらった名古屋の川口屋さんのお菓子です。
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 上生菓子に焼き菓子、干菓子も!

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 うさぎさんや(*゚▽゚*)

    友人によると、うさぎのお干菓子は本当は時期ではないのをお店の在庫からわざわざ探して入れてくださったそう。こちらはまたの楽しみにして、生菓子をいただこう。

 

 漆器のお皿も本領発揮というところ…。
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 まず、ながめます( ´ ▽ ` )

    …

    …

    …ふきちゃんににてる。
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 ほら。

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 しろくてほわほわでやわやわでうっすらぴんくで、くさをはむふきちゃんの口元にそっくり。

 「めばえ」というお菓子でほんとは土筆です。川口屋さんのお菓子は正直、写真映えしない…実物をみてこそ、というしみじみ味わいのあるすがただ。
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 このままとっておきたいくらいかわいい。

 まわりはふわふわやわやわの道明寺餅で中は黒砂糖のあん。黒砂糖のコクとうまみはしっかり、あんはきめ細やかなさらりとしたこし餡。

 ちょうどおととい、UNEXTで美の壺のあんこの回を観たので、こし餡作りの気の遠くなるような手間暇をおもう…。

 

 こちらは少し華やかに。菜種きんとん。

 芋の風味がします。中には透き通った道明寺。春の小川みたいなお菓子。
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 食感が愉しい。
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 (時間をおいて深夜です。)

 菜種もち。
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 蓬餅の中に粒あんが入っている。
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 蓬餅ってあんまり蓬の味がしないのもあるけど、これはしっかり蓬。

 このふわ〜っとやわ〜っとほどけるお餅、どうやって作るのかなぁ(*'▽'*)

   

   なんていうか、食べてたら幼少の頃の春の景色を思い出した。

 最近肩凝りが酷くて辛かったけど、なんだかゆったりしたおかげかマシになった気がする。マッサージもいいけど、気持ちをゆったりさせるのも効くなぁ。

 

 将来、会社を辞めたら、蓬とか菜の花が生えて土の上を歩けるようなとこに住みたいな。川沿いに花木が沢山咲き誇るのをみて今の家を借りるのを決めたのだけれど、数年前に行政の指導で桃も梅も桜も柘榴も伐採されてしまったのが残念でたまらない。

 私はお出かけして花見するより、そのへんを日常で歩くときに花木を愛でるのが好きなのだと気づく。会社の主婦さん達が、子どもがゲームばっかりする!というが、ほんと、遊ぶ地面がないのよね…。

 お菓子を食べながら色々おもう一日でした。

 

 

 

   

お題「リラックス法」