7/14 はじめての作品展総括
14日が最終日でした。始まってからはあっという間でした。会社にもいきながらで、在廊したのは3日間、お付き合いがあり来てくださる人との予定がなかなか合わず、みている人の反応はSNSごしにいただくという感じでしたが、最終日ははてなブロガーさん、元はてなブロガーさん、うさぎ界隈ではすごく著名なイラストレーターさんがご来店くださり、色々な感想や質問をいただき、賑やかに過ごすことができました。
展示作品の紹介も最後です。今日は以前からの読者さまにはおなじみ、書籍「HSCを守りたい」の挿画をご紹介します。
HSP、HSCという単語をご存知でしょうか。1/5はいる、といわれる感受性が強く、感情の動きが細やかな人、と私は認識しています。近年、著名人がHSPです、と公表し、メディアでも取り上げられて認知が広まりました。
2018年に心理カウンセラーである斎藤曉子さんより、HSCの本を出版するプロジェクトのためのイラストを描いてくれませんか?と依頼を受けました。
それまで趣味で描いていたイラストをブログに載せ始め、これを仕事にできないだろうかと思い始めたまさにその時!というタイミングだったこと、私自身がHSPの特性にあてはまるということもあり、「これなら描ける」と依頼を受けることを決めました。
HSC、HSPは病気ではありません。本人が特性にあてはまるな、と感じれば…という概念です。知りたい方は「中田敦彦のYouTube大学」がとてもよくまとまっていてわかりやすいので見てみてください。
私は自分がHSPだな、と認識してから、自分の感度が良くも悪くも高いために「自分の当たり前」なことが、共感を得にくいのだなと客観視できるようになりました。
HSPも多様なので、例えば聴覚や視覚、触覚、味覚が敏感であったり、人の感情に敏感であったり、と人それぞれです。周りの環境に影響を受けやすいので、疲れやすかったり、ストレスを感じやすかったりという特性がある反面、感受性の豊かさが音楽や美術の面では個性的な深い表現に転換されたりするそうです。
私は感覚過敏です。例えば服のタグや縫い目が気になりやすかったり、嗅覚や味覚は、周りの人が感じない部分まで感じます。嗅覚は子どものときは朝の挨拶を交わしたら、朝ごはんに食べたものがわかったりしました(^◇^;)
味覚に関しても、この人は食べたものを同じように感じているなと感じたことは、姉と、友人1人くらいしかいません。
例えばですが、10人以上でフライドポテトを食べて、
「パプリカの味がする」
と、いっても誰も共感してくれる人はいませんが、そのあとしっかり揚げたパプリカを使ったメニューが出てくる、という具合です。
よい香りや、美味しいものを豊かに感じとれる反面、苦手な刺激には苦痛を感じることもあります。今も疲れてしまうことはありますが、感度の高さは自分の特性だととらえて、良い刺激はギフトに、苦手なものは無理をせずにできれば避けて生活しています。(極端になりすぎると自己中心な繊細さの横暴になってしまうので、ここはお互いを知り合い、上手い具合に折り合いをつけて生きていきたいと私は思っています。実際このプロジェクト期間には応援もたくさんいただきましたが、そうでない声もいただきました〜)←心配しないでください。そんなことではめげません(*'▽'*)
このイラストたちは「気付き」がテーマです。
「あっ!」
通り過ぎていく日々の豊かさに気付く子。
自分らしさ、内なる自分の光を見つける旅。
「僕の星みつけた」
HSPの概念の浸透は良いことだと思いますが、結局は自分次第です。
HSPではない人の感覚を慮り尊重することも必要です。その上で、自分の得意を発揮できる場を見つけることができたら人生はより楽しい。
これらのイラストは↓風鳴舎さんから出版された「HSCを守りたい」の巻頭にカラーで載ってます(^.^)
最後の一枚はこちらでしめます。
「おさんぽ」好きなところにいって好きにしよう!今はまるごと自分のもの。
これも昨年の春に描いたものです。収入が減る不安を抱えつつ、なんだかんだでこの時期は良い創作ができていたのかもしれません。
絵をみていると、どうしようといいつつ能天気な自分がいるなと思う。
これを凝視してる人が一名…
めっちゃみてくれてありがとう。
はてなブログで、初期から交流があり、今では友人の1人の嫁氏さんです。
写真をとった人に、一緒にうさぎになりませんか、となぞの口説き文句を発する絵描き( ´ ▽ ` )
嫁氏さんはやっぱりシュッとしてるので猫さんになってもらいました。
こちらも元々はてなでブログを運営していてお知り合いになったあられさん、ワークショップにご参加くださいました!
たくさん質問をしていただき、お互い陶芸をやっていたこともあり、色々お話しができました。普段はアナログでは描かないそうですが、デザインのお仕事をされてるせいか、こうしたい!こう描きたい!がハッキリされていました。実践的なテクニックをお伝えし、楽しい部分、難しい部分、水彩の魅力を存分に感じていただけたように思います。
あられさん、ありがとうございました!
そして、撤収…、嫁氏さんとワクワクさんがお手伝いしてくれて、1時間で片付けることができました。(何もお願いしてないのにテキパキ外してくれました♪本当に助かりました!)
この1か月で感じたのは、本当にたくさんの人に支えていただいてることを、応援してくださってる人の存在を、実感することができました。
私は絵を描くときはいつも自分のために描いています。自分の感じたこと、自分のみている世界…絵の中だからこそ、自己中心でいいじゃないかと思うのです。
でも、その絵が誰かのささやかな喜びになっている…それを認識するのは奢りではなく、シンプルに受けとり、感謝したい。そして楽しむ自分がいつもありながらも、誰かに喜んでもらう絵になりつつある。
かつて私が、絵本や童話の登場人物に人生の辛い時に「ここにいていいよ」と遊んでもらったように、私の描くふきちゃんをはじめとするうさぎたちが今度は誰かの心にでかけていく…。
「絵本がほしい」という声にこたえたいです。かつては夢だったことが今はこの道を進めばある未来だと感じています。
みなさんにいただいた助力や応援は描くことでしかお返しできないので、次回があれば更に濃い永富月来子の世界をおみせできるように精進していきたいです。(みなさん普通に次回は、とか次回も!とか言ってくださったので…(о´∀`о)が、がんばります。)