書をかじる。
朝出勤までに30分余裕があったので、書きました。
書道は小学校の授業でやったくらいなので素人の趣味レベルですが、気分転換にもなり、時々書いています。(書かないときは、半年書かない…続けてやらないとなかなか上達しませんね…。)
私の名前にもある「永」。書の世界では、この一字は特別なものです。書道に必要な技法8種が含まれ、技法をしっかり用いなければ書けないので、練習や筆や紙の試し書きにこの字が使われたりします。
なんでこれを出勤前にやりはじめたかというと、パンサークルでも交流がある書家ブロガーのはなさんの書道ブログで「永字八法」がとりあげられていて、私は志を込めて永富の永を長ではなく永にしたのですが、八法を意識してちゃんと書いたことが無い気がしてきて書いてみたくなりました。
https://hana8hana.com/shodou/eijihappou/
はなさんの解説がとてもとっつきやすく、読んでたら書ける気にさせられたのです。笑
趣味で年に何回か書いてはいるが、絵の延長なので、実は全然基本の技法が身についてないと再確認…。
これが何も意識せず書いたもの。
こうして書いてみると…もう点さえどう書いていいかわからないや〜ん。
はなさんの解説をよんで注意して書いてみると…
とりあえずできてないとこだらけだけど、1番気になったのが「趯」はね、です。(なんせ出勤前なんで、もうここにしぼるときめる。)
書も色んな字体は流派?があり、正解はないのだろうけど、はねってわりと真横にずんぐりはねる形とはなさんが書いてる筆の緩急がはっきりでる形に大きくわかれるような?
自分の字のはねの前の筆の跡が気に入らない…
30分もがいてこうなりました。
できてませんがね…最初より書道らしい線になってる気がします。(点がめっちゃにじんでますけど…一枚一円の半紙なので仕方なし)
はねの時、筆を一度倒すらしいです。あぁ、いわれてみればそうなのかな。
筆って絵にはかなり使ってるのだけれど、こうして書の技法を確認して意識してみると、自分の無意識のクセが見えてきます。
このクセが嫌な風につくのをちょっとでも和らげるためと、今の自分にない線を開拓するために書という型の中で時々筆を使ってみたくなるんです。
手の癖というのがあり、草一枚描くストロークも、自由自在に描ける人はそういません。
自分の身体の状態にもよるし、東洋のアートは厳しいな、と思ったりします。(あれ?というくらい描けないときは、単純に肩関節の動きが悪くなっていたりします。)
昔は、油絵を描いたり、アクリルでこてこてやったりもしてましたが、私の絵の軸は筆の運筆で描くものなんだなろうなぁと。
水墨画の基本に四君子というものがあって、お手本をもとに江戸時代の日本画志望の人はみんなこれをひたすらやったそうです。私が四君子というものを知ったのは20歳の時でしたが、こういう筆捌きを身につけたい!と思ったのは、中学時代、いわさきちひろさんの画集をみたときでした。
いわさきちひろさんの童画は一見抒情的な甘やかな絵にみられがちですが、彼女の描くストローク一本は非常にシビアです。達人の域…。そしてそのテクニックをひけらかさない表現にいったのがまたすごいなぁと思います。
(実際、ちひろは書も師範級の腕前だったそうです。向かいに座った人の字を直すのに、左手で筆をもって指導したという…逆さ鏡文字をかけたということですよ!(°▽°)驚異的なテクニック。)
水彩画や日本画も今は色んな道具があり、技法も変わってきていますが、私はやはりこういった太い太いテクニックに憧れてやまないのです。
みなさま、台風気をつけてお過ごしください!