兎徒然

うさぎのふきちゃんと、徒然なるままに日々を綴るブログ。

やっぱりふきちゃんがひっついてくる副反応

 なんだかずいぶんと久しぶりの記事になってしまった。会社が忙しくなって少し疲れていたのと、はてなアプリの具合が悪く、書いたのが消えたりしたためだ。

 今更〜な感もありますが、ファイザーワクチン2回目を接種してきました。接種して13時間で倦怠感と微熱、15時間後にまた悪寒と関節痛がやってきた。

 人生で感じた痛みを凝縮したような関節痛が全身にでた。特に首肩から両腕が酷く、交通事故とかで全身打撲になったらこんなかなー(>人<;)というような…。

 17時間後から20時間後がピークで、ふきちゃんのご飯を用意するのがやっとで、読もうと思った本さえ腕が痛くて持てない…。

 コロナウイルスってすごいのね…ってなった。ワクチンでさえこの毒物入った感。

 漫画で毒物もられて身体が動かないってシーンあるけどこんな感じかぁ、と思う。そして22時間過ぎたくらいからすーっと痛みが消えていった。

f:id:flemy:20211115084002j:image

 今回もふきちゃんがひっついてくる副反応でました!

 写真をみかえすと、ふきちゃん心配そうな顔してる…元気でいなきゃなぁと思わされる。

 しかし私の体調に敏感だなぁ。

 大丈夫だよ、 ふきちゃん。ワクチンだからね。
f:id:flemy:20211115084005j:image

 なんだかすごくお腹が空いて、いつもの1.5倍は食べた。そして小豆がたべたい!!となったので小豆をたく。

f:id:flemy:20211115091054j:image

 富澤商店で買った北海道十勝産の契約栽培の小豆。粒がしっかり、香りよく、ほくほく。

 小豆は中国では昔から解毒につかわれてきたらしい。

 

 抹茶がおいしくて今回は柳櫻園茶舗のものを。

f:id:flemy:20211115155027j:image

 包み紙が可愛い。
f:id:flemy:20211115155030j:image

 表千家好みとか裏千家好みとかって何か基準あるのかしら。

 昔々に習ったのが表千家なのでとりあえず表千家好みのを買いました。
f:id:flemy:20211115155016j:image

 いい色。
f:id:flemy:20211115155020j:image

 飲む習慣ができると、点て方での違いというのがはっきりわかる。
f:id:flemy:20211115155023j:image

 あまり人に点ててもらったお茶を飲む機会ってないけれど、上手な人が点てたらもっと美味しいのかな…。

 

 電気毛布のぬくぬくもこもこに魂を抜かれるふきちゃん。

f:id:flemy:20211115160508j:image

 ふきちゃんっっ!笑

 できれば目を閉じてほしいのだが。

 

 ふきは、起きてるでしよ…むにゃむにゃ
f:id:flemy:20211115160501j:image

 うさぎさんがいる秋の夜長…
f:id:flemy:20211115160511j:image

 かわいくて
f:id:flemy:20211115160505j:image

 ぬくくて
f:id:flemy:20211115160454p:image

 可愛い。

 

 

 

ふきちゃんがひっついてくる副反応

ワクチン接種後の副反応メモ(ファイザー 一回目)

25時間後 悪寒
28時間後 悪寒、関節痛、虚脱感
30時間後 さらに酷い関節痛、頭痛
     背部痛
30〜36時間後 37〜38.5度の発熱
40時間後 大量の発汗、解熱

 

 

なんだかやっぱり普通の風邪の感覚ではない。

悪寒が凄まじくて、ここ10年くらいで2番目のゾクゾク感でした。人工的に風邪ひかされるとこうなるのね、みたいな。

熱はでていても、身体の芯の部分は元気というか、食欲があり、思考がはっきりしてるのがいつもの風邪ではない…。

 ワクチンについては個人個人で色んな意見があるけど、私は科学の力を基本的に信用できると思っている人間なんだろうな。

 その道の専門家や研究者と素人では事象に対しての解像度に激しい差が生じる。自分が理解できることなどしれてると思うので、新しい技術のワクチンがどんななのかすごく興味深かった。

 

 友人がまた愛知のお菓子屋さん「川口屋」の生菓子を送ってくれたのでワクチン休暇はお茶時間を愉しみました。

f:id:flemy:20211026063122j:image

 抹茶は京都の老舗「一保堂」さんの『幾世の昔』。まろやかで飲みやすい抹茶です。
f:id:flemy:20211026063119j:image

 抹茶碗は雲錦。桜と紅葉が描かれて、通年使えるもの。でもやっぱりこの季節にしっくりきます。昔より春と秋の季節が短くなってしまったので尚更期間限定感がある。

 学生時代に茶道をかじったものの、今はただのみたいときに愉しむ抹茶。私は表千家の先生に習ったので点前はそれしか知らないのだけど、点て方、茶筅のさばき方で味が変わるので、新しい抹茶を購入するとどれぐらいでどう風味が変わるのか試してみたくなる。
f:id:flemy:20211026063126j:image

 シンプルだけど、どっしり正統派のこなしにはささっと点ててキリッとした抹茶を。

 栗の芳香をたたせた繊細なきんとんにはクリーミーに泡立てたまろやかな裏千家流。
f:id:flemy:20211026063112j:image

 こちらは愛知県立美術館で開催中の曽我蕭白展とのタイアップ商品…

   この意匠が何かわかりますか?

 f:id:flemy:20211026193129j:image

 そりは、

 f:id:flemy:20211026193313j:image 

龍さんでしね!
f:id:flemy:20211026193316j:image

 かいちょの陶芸の本にいたでしよ。

 龍は実在する8種の生き物と蜃(簡単にいうと巨大ハマグリのおばけ?)をたして描かれていて、龍の目は兎さんからとったらしい…

  うさぎさんの目なんて愛くるしさ120%だけど、あれかな、寝起きの瞳孔が収縮してる状態のうさぎさんの目をイメージして描いてたのかなぁ…?

 こちらはやわやわのお餅に、川口屋さんならではの黒糖のさらっとしたこし餡。稲穂の印がおしてあります。
f:id:flemy:20211026193132j:image

 京都の生菓子をみなれていたので、川口屋さんの生菓子は控えめだなぁと最初に見たときには思う。けれどしみじみ眺めていると「余白の美」とか「侘び寂び」の日本美術の精神がよく顕されてると感じる。これもみてたら昔歩いた田んぼ道の風景を思い出した。金色の稲穂が風にゆすられてしゃらしゃらいって、まだ緑ののこる中に植物の一年の集大成を感じる…。

 

 そうそう、副反応にはもうひとつあって、ふきちゃんがべったりはりついてくるという症状がでました(^◇^;)

f:id:flemy:20211026063311j:image

 かいちょはふきが守るでし!
f:id:flemy:20211026063302j:image

 いつもは一時甘えたらわりと1人遊びしてるふきちゃんなんですが、ずーっとかいちょにくっついてました。
f:id:flemy:20211026063308j:image

 ふきちゃんてやっぱりわかるんだなぁ、と。
f:id:flemy:20211026063304j:image

 一旦飲食しにケージにもどったふきちゃん、私が寝返りをうったら〝ばびゅんっっ〟と1メートル半ジャンプして私の頭の横すれすれにしゅたっと着地してきました。

 ほら、近いでしょ。
f:id:flemy:20211026063258j:image

 こわいよ、ふきちゃん、ふまれるとおもったよ。

 ふきはジャンプのスペシャリストでし!どうとんだらどこにおりるかちゃんとわかるでしよ。
f:id:flemy:20211026063314j:image

 そんなわけでふきちゃんに看病してもらい、もふもふもはもはなワクチン1回目でした。

ワクチン1回目

 気温のせいかお年頃のせいか、なんだかずっと怠くて気分もあがらない…。

 いいのか悪いのかわからないタイミングだけれど遅ればせながらのワクチン接種。休みをとってるので、副反応が出なければ良いお休みになるのかな。

 もし副反応で腕が痛くなってしまったらふきちゃんの好きな顎乗せなでなでができないなぁ、と行く前にやっていこうとする…

f:id:flemy:20211024025605j:image

 が、あれ?( ̄▽ ̄)無視される…

   

   こんな昼間にかいちょが外に行くかっこにきがえてるなんてこりはツメキリのフラグでしっっ
f:id:flemy:20211024025602j:image

 ふきはその手にはのせないでし!!!(あごを)

 

 

 ふきちゃんにプイされたけど、ふきちゃんほんとよくわかるよなぁーと感心。外に行く服は匂いが違うのか?

 

 ワクチン接種会場の方面にはあまり出向かないので、ちょっとお店みたりしたいなーと40分以上の余裕を持って家を出たのに、着いたらギリッギリでした(^◇^;)

   なぜそんなことになってしまったかというと、資料になるかもと立ち止まって眺めては構図をあれこれ考えて写真を撮ったり、途中のレストランのお品書きをまじまじ眺めて味を想像したり…、バイト募集の張り紙を読んだり…、

f:id:flemy:20211024023322j:image

 猫ちゃんについていったら行き止まりになって迷子になったりしてたから…。

 めっちゃ急いで到着して検温したら36.9℃だった(´-`)

 打った瞬間からズーンと鈍い怠い重さがある。帰りに図書館で本を借り、洋食器屋さんに寄ろうとしたらお休みだった…。これはもう早く帰ろという啓示か…?とおとなしく帰る。

 なんだかよくわからないお店の軒先に100円で出ていた花菜の間引き菜を提げて帰宅。
f:id:flemy:20211024023309j:image

 かいちょっ
f:id:flemy:20211024023325j:image

 しゃくしゃくしゃくしゃく
f:id:flemy:20211024023318j:image

 どこ行ってたでし?

 ツメキリでし?
f:id:flemy:20211024023423j:image

 そだね、ツメキリみたいなものだよ。
f:id:flemy:20211024023420j:image

 そりはおつかれさまでしねっ
 
f:id:flemy:20211024023315j:image

 ふきちゃんがおいしそうに食べるので、なんだか満足感のある散歩にもなった。
f:id:flemy:20211024023005p:image

 可愛いおくち。

 怠いけど、ワクチンの前から怠いのでショパンコンクールファイナリストの皆さんの演奏をききながら横になってました。

 時代は変わったなぁと思う。YouTubeできけるなんて。

 音楽に生きるのは狂気の沙汰の向こうだなぁと思う。才はあっても向こうまでいくのにどれほどのものを棄ててきたんだろう…。

 反田さんの年齢をきいてとても驚く。2014年か2015年頃に初めて聴いたのだけど、あの頃まだ二十歳そこそこだったとは…。(日本人らしくない演奏ですごく印象にのこっていた。)

 小林愛実さんも前回とは別人のように見えた。とても良い時間を過ごされてきたんだろうなと感じて、演奏をきいたらその変化になんだかもう茫然としてしまった。

 色んなことを想ってぐるぐるしていたけれど、私は変わりたいし、変われるんだと思えた。明日はまた違う日で違う自分がいるんだな…。

 

心にうつりゆくふきごとを。

 みなさんどうもーふきでしよ〜

f:id:flemy:20211015231258j:image

 ふんふん♪

  ほかのブロガーさんが書いてたのを読んでおもしろかったので、私も久しぶりにお題!いってみたいと思います。

f:id:flemy:20211015231521j:image

 そりでは、かいちょの10ねんを紹介するでしね!

 

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問

 

⭐︎ブログ名もしくはハンドルネームの由来は?

⚫︎「兎徒然」の由来

ブログを始めるとき、兼好法師の「徒然草」の冒頭がふいに浮かびました。

つれづれなるままに、日暮らし、硯(すずり)に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。

若い頃の記憶の定着すごい…社会人になってから一回も読んでませんよー笑

暇にまかせて、日がないちにち、硯にむかって、心に浮かんでは消えるとりとめのないことを、なんとなく書きつけてみると、妙におかしな気分になってくる。(月来子訳、受験生はちゃんと古文の教科書の訳を参考に!)

実はブログを開設したのは先代のうさぎさんが亡くなって、なんだかぽっかり暮らしに穴が空いたときでした。なんだか、この感覚、昔の人と変わらんやん、とこのタイトルにしました。


⭐︎はてなブログを始めたきっかけは?

前述したとおり、ぽっかりを埋めるのに友人にすすめられて開設したのですが、会社で新しい部門ができて忙しくなったり、日本画教室に通ったり、友人と頻繁に出かけたりと、かなり活動的になってブログは進まないままでした。

2年半後にふきちゃんがやってきて、ふきちゃん日記をつけよう!と、やっと書き始めました。


⭐︎自分で書いたお気に入りの1記事はある?あるならどんな記事?

ただただふきちゃんの可愛さを記録した記事です。ふきちゃんを抱っこしてイチャコラした記事を書いたらスマートニュースに載って2時間くらいで1000アクセス来てビビりました。笑笑(細々とやってるので普段は1/10くらいのアクセスです)


⭐︎ブログを書きたくなるのはどんなとき?

ふきちゃんの可愛さを自分ひとりで受け止められないとき。みなさんにみてみてみてうちの   ふきちゃんみて!っていう記事を書きたくなります。

頭の中で何か考えがグルグルしてるとき。私は物事を整理するのが苦手で脳内もよく散らかっている。寝る前に散らかった事象がグルグルしてると寝付けなくて、整理するために文章にしたりします。


⭐︎下書きに保存された記事は何記事? あるならどんなテーマの記事?

5記事です。おでかけしたときの写真だけが保存されてて文章をつけるのが面倒になっちゃったやつです。


⭐︎自分の記事を読み返すことはある?

職場で昼休みにふきちゃんなにしてるかなーってなったときに自分のブログのふきちゃんの日記をみて頑張ってます。


⭐︎好きなはてなブロガーは?

はてなアプリが改変してスターがスマホからじゃつけられなくなってしまったのですが、長くやりとりがあるブロガーさんの記事を継続して読んでます。

私がブログに求めるのは情報の羅列ではなく、市井の人々の一生懸命な人生への眼差しなので、皆さんのストーリーに興味があります。個人的なエッセイ調のブログをスターをつけずにそっと読んでたりします。人間というのは広くて深くて面白い。


⭐︎はてなブログに一言メッセージを伝えるなら?

スマホから、アプリがちょっと使いづらいです〜(^◇^;)

でもお世話になってます。はてなさんのスッキリしたデザインが好みです。


⭐︎10年前は何してた?

2011年ってたしか卯年…福岡県で書店員をしていました。その頃は手芸や洋裁にハマっていて、帽子やバッグを縫ったり、羊毛フェルトでうさぎさんを作ったりしてました。


⭐︎この10年を一言でまとめると?

スマホによる暮らしの激変!」の10年かな。

 

 ふきがいての今があるでしね?

f:id:flemy:20211016000620j:image

 みなさん、こりからもかいちょをよろしくでしね。

 この記事でレッドスターをいただけるみたいなのでレッドスターがきたらiPadからつけて回ろうと思います。いつもスターやコメントありがとうございます♪

ブレる人参

 実家から物資が届きました(*'ω'*)

f:id:flemy:20211009005141j:image

 野菜とか、魚介とか剥いた栗とか。剥いた栗ありがたい!

 

 なんだかこのところ頭がぐらぐらふわふわ…貧血かなってローストビーフ作ったりしたのだが、これは地震の影響だったのかも。

 ごちそうプレートになっちゃった。
f:id:flemy:20211009005058j:image

 伊勢海老の味噌汁、栗ご飯、ゴーヤの焼き浸し、まびき人参、さつまいもと人参葉のかきあげ、カボチャのさらだ、鯵の味醂干し、無花果とシャインマスカット。

 

 かき揚げってめったに食べないんだけど、カボチャをマッシュしてサラダにしてたからさつまいもはかき揚げにしてみた。カリカリすぎて口腔がいたかった…。かき揚げの時はもう少し厚めに千切りした方がいいな。
f:id:flemy:20211009010249j:image

 さつくりかぼちゃ揃った!
f:id:flemy:20211009005156j:image

 まびき人参味が濃い。

 

 かいちょっ ふんふんっ
f:id:flemy:20211009005101j:image

 そりはふきのでしよねっ

 今日はお腹の調子いいから食べようか。
f:id:flemy:20211009005105j:image

 母に、   ふきちゃん胃腸が弱いのに際限なく食べたがってお腹こわすっていったら、「そら小さい時のあんたや」といわれる…(・_・ え?

 私は明日お腹がいたくなっても食べたいものは食べるっ!って生きてきたんだけど、   ふきちゃんも同志なの…?
f:id:flemy:20211009011352j:image

 目がこぼれおちそうなぐらいぐりぐりとおっきくなってる…
f:id:flemy:20211009005121p:image

 こ、こりはっ
f:id:flemy:20211009005111p:image

 大地のかほりでしっ
f:id:flemy:20211009005148p:image

 ふきの細胞の記憶をこのかほりが呼び起こすでしっっ

   人参のブレがすごい…(^◇^;)
f:id:flemy:20211009005132p:image

 お口にすごいスピードで吸い込まれていきました。今のところお腹は大丈夫みたい。

 明日も食べれたらいいね、ふきちゃん。

映画「TOVE」の感想

 仕事帰りに映画を観てきた。会期もきっと長くないし、関西でも数館での限られた放映。

 時間が合って、明日は休みで、体調もまずまずな日はもうない!と、COCON烏丸の京都シネマまで歩く。コロナ禍になり、烏丸もずいぶん様子が変わった。

 23歳の時は烏丸近辺で仕事をしており、仕事帰りに本屋とCD屋を梯子して、京都シネマでレイトショーを観たりした。京都シネマは、単館系のものをウリにした、小さな映画館で、大人の映画ファンが集う場だった。

 COCON烏丸館内にほとんど客はおらず、これは5人くらいで観る流れかなーとおもった。

 すこし早く着き、席を確保して、途中で買ったポールボキューズのパンとミニッツメイドグレープフルーツジュースで軽い夕食をとった。(映画会場内では食事禁止、周囲に人がいなかったので、ロビーの椅子でささっとたべました)

 昨年からずっと、これは観よう!と愉しみにしていた「TOVE」。開場15分前からぞくぞく人が来る。

 来る人も来る人もみんな「TOVE」。

f:id:flemy:20211008141322j:image

 

 トーベとは、トーベ・ヤンソンムーミンシリーズを描いた人の半生を描いた映画なのだ。 

 私は24歳の頃、ひどい気管支炎を患って、自宅療養中にひたすらパッチワークと読書をしていた。絵を描くエネルギーもなくて、呼吸をするのがやっと…微熱が続き、ごちゃごちゃした恋愛ものやミステリーは頭が疲れてしまうので、児童文学を書店の棚から選んで買っては読んで、時々チクチク布を縫った。

 その時にハマったのがムーミンシリーズで、ムーミンシリーズだけでなく、トーベの世界観にどっぷりとつかった。

 トーベは今で言うとマルチクリエイターだった。多分現代に生きてたらタブローも描いてデジタルもやって、YouTubeで自作のムービーも流してしまうタイプ、Twitterムーミン漫画を連載したら大人気だっただろうし、TikTokではダンスを披露したかもしれない。

 創作意欲がほとばしり、行き場のないそれを心の中で湖のようにためてるタイプ、そんな印象を作者に抱いた。

 ムーミンシリーズの珍しいところは、長い童話も精密なペン画もトーベが一人で作った本だというところ。

 私はトーベの文章がまず好きになった。無駄がなく、削ぎ落とされた語りと、ぽいぽいと丸裸でなげられるセリフ。

 そしてムーミンシリーズの中盤以降の挿絵のこなれ感に惚れた。もちろん最初の挿絵から可愛くて繊細で上手いんだけど「ムーミン谷の仲間たち」あたりからの線のはしりがゾクゾクするくらい良い…。

 緊張感のある隙のない線と、なんでもない日常をわちゃわちゃと過ごす登場人物の心理描写が重なって、ムーミン谷がとてもリアルな、どこかにある谷に思えて、体調を心配してか逢おう!という友人の誘いを「ムーミン谷にいるので行けません」と断って没頭した。

 それくらいドハマりしたのだ。当時、日本で発売されていたトーベの本は買ったり、図書館で借りたりで、全て読んだ。

 どんな風にトーベが生きたのかも興味があって、彼女の生き方も作品のようだと思ったし、アーティストとしても、人生を愉しむ達人としても憧れた。

 だから映画を愉しみにしていたのだ。(注・以下ネタバレあります。)

 冒頭30分くらいはすっごくよかった。当時の服装や美術界の在り方などは興味深かった。

 トーベは情熱的に人を愛した。スナフキンのモデルになった彼には奥さんがいた。映画内ではウィットに富んだ会話をしてトーベがサウナに誘う。

 北欧では「サウナ」に誘うのか、そうか、と、なんだか妙なところで関心が湧く。そして彼と朝を迎えたトーベのところに、彼の奥さんから普通に電話が来て、普通に彼に取り次ぐ。

 えっと、当時の北欧では不倫は公認なの?

 文化が違いすぎてよくわからない…(*'▽'*)

 そして舞台監督ヴィヴィカ・バンドラーという女性に恋をして、あっというまにトーベの心には「部屋」ができる。(部屋という言い回しを映画の中でトーベがしていた。)

 男は彼ひとり、女は彼女ひとりだというトーベ。

 ええ!!そういうもんなの?(^◇^;)猫とうさぎみたいな?(当時のフィンランドでは同性愛は違法)

 あと、部屋を借りるときに水道がないけどいいかといわれてるし…( ・∇・)水はどうしてたんでしょ。トーベは油とインクだけでなくガッシュ(水彩)も使ってるのだが。

 ヴィヴィカ役の強烈なキャラクターや、当時のファッションやインテリアにと映画として観る要素は成功している…しているがセクシャルなシーンが冗長で、なんだ、トーベを描くというよりはトーベのセクシャルな部分をとりあげた映画なのね、と思わずにいられなかった。

 アーティストとして描かれたトーベの要素があまりにも少ない。

 映画の中のトーベは筆をもっていても、恋人が部屋に来るとそそくさと筆をおいている。そこはちょっと違和感があった。あの絵をあんな中途半端な集中力で描けるとは思えないのだが…。

 そして、映画をみてあらためて思ったのは駆け出しのトーベに大きな仕事を持ってきたのは皆、恋人たちじゃないかということ。トーベはそんなつもりではもちろんないだろうが、そう捉える人もいたに違いない。

 そうやって仕事を得ることを批判するわけではない。人としての魅力も才能だ。

 けれど、トーベ・ヤンソンが人嫌いでひきこもるタイプの画家だったらムーミンはひっそりと彼女の中でとどまっていたのかな、なんてことも考えてしまった。人生の波をうまく乗りこなそう!なんて魂胆はなく、人を愛し、人に愛されて押し上げられたのが芸術家トーベ・ヤンソンだったのか。

 トーベはヴィヴィカ・バンドラーと恋人としては別れたあと、生涯の伴侶トゥーリッキ・ピエティラと出遭い、2人で過ごす島まで買っているのだが、そのトゥーリッキがいつでてくるのかなーとワクワクしていたら、トゥーリッキと出会ったところで映画が終わってしまった…。最後にびょんびょんと   ふきちゃんみたいに飛び跳ねて踊り狂う本人映像が流れたのだが、私はずっと口を開いてみていたと思う。あまりにもあっけなく終わってしまって。

 映画としては面白かった。役者たちのキャラがたっていたし、隅々まで情緒がある絵づくりだった。

 が、トーベ・ヤンソンのファンとしては全く痒いところに手が届かない映画であった。

 ムーミンの生みの親のトーベの映画ではなく、奔放に情熱的に人を愛したトーベの恋愛物語であった。コアなファンにはアーティストとしてのトーベの成分が足りない…ので、帰ってまた伝記本を読んでいる。

 当時のフィンランドの様子がリアリティをもって脳内に浮かび上がるのが映画をみた利点か。

 

 濃密な恋愛映画を観たい人にはおすすめ。

 北欧デザインとかが好きな人にもおすすめ。 

 ムーミンが好きだから観たい人にはおすすめしない映画かな。

 でもトーベが好きだった音楽が知ってる曲ばりで、そうか、ムーミン達もこれでダンスしてるのね、とムーミンの物語が肉付けされた。

 シングシングシングとポルウナカベサが身体にまだのこっている。

 

 

 

潰れたキャベツ

 疲れ果ててぼーーーっと歩いていたら、交通事故一歩手前になってしまった。そういう時ってほんとスローモーションに感じる。

 わーっと車体が迫ってきて、後ろを振り返って幅を確認して半ば落ちるように側溝に降りた。

 仕事の荷物のカバンとお弁当用サブバッグと買い物袋を提げてて、ほぼキャベツが衝撃を受けたんだけれど、側溝(蓋のない)がなかったら身体の逃げ場がなかったなぁって今思い返している。

 私はとにかく注意力散漫で、怪我が多い。この10年でも、お風呂で滑って蛇口に顎をしたたかぶつけて流血したり、階段から落ちて手首の靭帯を裂いたり、何もない床で派手にすべって背中を強打したり(3回)、ちょっとした段差でこけたり…。ほんと、打ちどころが悪ければ命にかかわるよなぁと思うのだが、酷くてギプスぐるぐる巻きですんでるのは逆に凄い。

 愛知県警は面白いデータを公表していて、星座別の事故のランキングを出しているのだが、歩行者死者、自転車死者、高齢者死者で一位をとってるのが水瓶座…。ちなみにこの三項目全て二位は山羊座…。

 えぇ、私は水瓶座なんですよね(*'▽'*)星占いは統計学だというが…、この冬ど真ん中に生まれた人は何か注意力散漫になる条件にさらされて育つとしか思えない。

 注意力散漫なのもあるけど、運動神経も関係ありそうだな、これ。運動が得意な人も春生まれが多いらしいし。

 生まれてすぐ、寒くてきゅーってなって動かないから?笑

 会社でも周知されてるから(月来子さんはどんくさい、と)何かふと通路脇の足元に荷物が置かれたりするときは、

 月来子さんっっ!ここ!足元きをつけてよっ!って言われるし、

 床に誰かが飲み物をこぼしたりなんかしたら、

 床!濡れてるからちょっともう来ないでっ!って叫ばれる。

 何回もこけたりしてたらだんだん打身もどの程度かわかるようになってしまった。義務教育で体育やるなら受け身のとり方とか教えて欲しかったなぁ( ´ ▽ ` )

   そんなこんなで気をつけよう!とここに書いて自分に言い聞かせてるわけです。

 水瓶座の読者さんいるかしら?注意力があり、運動神経に自信がある水瓶座さんはいますか…?

 (相手方とのやりとりはきちんと済ませてますのでご心配なく。)

 

 かいちょ…

   ほんとにきをつけるでしよ…

f:id:flemy:20210924234447p:image 

 はい、きをつけます。

 ただ、せっかく買ったキャベツがちょっと潰れちゃった…。キャベツ代ください!とは言えなかった。