ふつふつする鍋の前で、
なにができるでし?
はやくたべたいでし。
疲れてる時ほど、無性にお菓子が作りたくなります。それも単純で時間がかかるのを…。私は鍋を煮炊きしてかきまわすのをストレス解消にしてるような気もしてくる。
韓国に家族がいて、帰省するたびに〝センゲンゼリ〟という生姜のグミキャンディ?みたいなお菓子をお土産にかってきてくれる知人がいる。私はそのセンゲンゼリが美味しすぎて、毎回こっそり楽しみにしていたのだが、今年は帰省できないよー、と。
あぁ、あのお菓子が恋しい。生姜がガーッときいたあの甘み…。ねっとりと弾力のある食感…。
そんなことを思いながら、古本屋でたまたま手に取った韓国料理の本をみていたら、そのお菓子のルーツではないかと思われる、姜卵というものが載っていた。
作り方は単純だ。生姜をすりおろして水を足し、澱粉質が沈澱するまで一昼夜置き、上澄をお鍋にうつす。砂糖を入れてとろりとするまで煮詰めたら、分けておいた澱粉質も鍋に入れてまぜ、丸めて松の実の粉をまぶす、という。
生姜はミキサーでガーッと。あまり細々と調理器具は持ちたくないのだが、ミキサーだけは重宝している。
おお、本当に澱粉が沈澱している。
松の実は買いに行けなかったのでてんさい糖をまぶして小さくまとめた。
ねっとりとした食感、芳醇な甘みと辛味、清涼な香り…作れてしまったとおもったが、時間が経つとじゃりしゃりとした砂糖の食感にもどってしまった。
できたての食感がたもてないかな…。オイルや澱粉を加えたら食感が保つのだろうか。また作ろう。
こちらは蒸した餅米。
炊いてあった小豆を、さらに炊いてあんこに。
さいごにひとつまみ入れた塩が少しきつかった気がして、ナッツなどをトッピングしたらいいあんばいに。
抹茶って疲れてるとよけいにおいしい。
忙しないときほど、お茶の時間って大事だなと思う。